海の祭レポート

『Mission for 能登』session1 イベントレポート

場所:オンライン(Zoom)  開催日:日時:2021年4月23日(金)19:00~22:00

毎年5月に行われる石川県能登町の「とも旗祭り」。800枚もの紙で作られた巨大な「とも旗」を掲げた舟が湾口を進む姿が特徴的なお祭りで、石川県の無形民俗文化財に指定されるなど、住民の方々の誇りともいえる存在です。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、二年連続で中止となってしまいました。今後祭りがどうなっていくのか不安が募る中、その「とも旗まつり」を未来へとつなげるために、8都道県から集まった9名の大学生が、地域の方々との対話を通じて、祭りの魅力を全国の人に届けるアイデアを考えるプログラム『Mission for 能登』のキックオフセッションを開催しました。

sessionの流れ

1. プログラム説明・チェックイン
2. チームビルディング
3. 祭り/能登町/とも旗祭りを知る
4. チェックアウト

1.プログラム説明・チェックイン

キックオフセッションはまず、今回の企画の概要、スケジュールの説明と、事務局の紹介から始まり、そしてチェックインとして参加者に「自己紹介」と「今の率直な気持ち」を話して貰いました。その後、集まった大学生達が3つのチームに分けられ、これから1ヶ月の間プロジェクトを進める仲間との結束を深めるためのチームビルディングが行われました。

2.チームビルディング

チームビルディングでは「2分間に二本の線と□でいくつ漢字を作れるか?」をテーマにチームで何個思いつくかを競うものや、これまでの人生についてお互いに語り合う「ストーリーテリング」を行いました。ストーリーテリングの場面では、「自分の内面について人の意見が聞けるのは新鮮」といった声も聞かれるなど、お互いの理解を深めることができました。

3.祭り/能登町/とも旗祭りを知る

その後10分の休憩を挟んだ後に、マツリズム代表の大原による「海の祭」と「祭りの本質」をテーマにした2つの講演が行われました。その一つの「海の祭」の講演では、祭りの分類や、日本の代表的な海の祭の紹介、そしてアンケート調査から判明した、海の祭を残したいと思う人が多いにも関わらず、代表的な海の祭りと言われると思いつかないという「海の祭りの認知度の低さ」など、「海の祭」の課題が取り上げられました。

続いて、「とも旗まつり」の担い手である灰屋貴光さんから、能登町、そして小木地区の「とも旗まつり」の概要、歴史について説明して頂きました。その中で、今回の企画に掛ける思い、そして「多様性」「祈り」など担い手の考える祭りの本質を聞くことができ、担い手の方の熱量を画面越しにも感じることができました。

4.チェックアウト

そしてキックオフのセッションの最後となるチェックアウト。今日一日を終えての率直な感想を話して貰うというものでしたが、「最初は何が出来るのか不安だったけど、今はとてもワクワクしている」「ワークショップに囚われない面白い企画が出来ればと思う」といった感想が飛び出し、とてもワクワクしている雰囲気がとても伝わってきました。今後、大学生達によって、どういった企画が練り上げられていくのか、自分自身とても楽しみです!
                                            (記事:藤井 大地)
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