海の祭レポート
オンライン(Zoom) 開催日:2021年5月2日(日)19:00~22:00
毎年5月に行われる石川県能登町の「とも旗祭り」。800枚もの紙で作られた巨大な「とも旗」を掲げた舟が湾口を進む姿が特徴的なお祭りで、石川県の無形民俗文化財に指定されるなど、住民の方々の誇りともいえる存在です。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、二年連続で中止となってしまいました。今後祭りがどうなっていくのか不安が募る中、その「とも旗まつり」を未来へとつなげるために、8都道県から集まった9名の大学生が、地域の方々との対話を通じて、祭りの魅力を全国の人に届けるアイデアを考えるプログラム『Mission for 能登』の2回目セッションが行われました。
1. チェックイン
2. 担い手のリアルな声
3. 感想共有と作戦会議
4. チェックアウト
セッションの始めとなるチェックインでは、前回のキックオフセッションから動き出しているグループに分かれ、グループ内で今回のセッションで担い手の方から聞きたいこと、得たい情報などの確認を行った後、全体のグループで進捗状況をシェアしてもらいました。
続いて、「とも旗まつり」の担い手の方をお呼びし、祭りが2年連続で中止になったことに対する率直な想いや、これまでの祭りの最高の瞬間など、とも旗まつりについて熱く語って頂きました。また、来年度中止になってしまった時に一番恐れている事を話して頂いた際に、「(とも旗まつりは)中学生が主体となって作っているお祭りとも言えるので、3年連続で中止となってしまった場合、地元に高校がないため祭りの良さを味わえずに外に出て行ってしまうので、今後に響くかもしれない」という祭りの継承に関するお話も聞くことが出来ました。
また、担い手の方に横笛と太鼓で祭り囃子を実際に披露して頂き、担い手の方の熱い話と相俟って、より祭りの姿をリアルに感じることが出来る時間となりました。
担い手の方のお話を聞いた後は、「印象に残った言葉」をテーマにグループ内で感想共有をしてもらい、30日のお祭り(ワークショップ)で伝えたいことを考える時間となり、「お父さんがヒーローになれる日」「仲間でやる達成感」「大人になる通過点」など様々な意見が飛び出しました。その中でも、特に伝えたいことをグループで3つに絞ってもらい、それを軸に、30日のお祭り(ワークショップ)の構想を進めて貰う予定です。
セッションの最後であるチェックアウトでは、30日のお祭り(ワークショップ)が終わったときに自分がどのような気持ちになっていたら嬉しいか、そして今の率直な気持ちを話して貰うものでしたが、「単なるワクワクだけではなく、お祭りへの認識がもう一段階変わった」「地元の方のとも旗祭りに対する熱い思いを聞いて、そこから何が出来るのか広げられることが出来た。祭り前日のようなワクワク感、緊張感も有、全員で30日まで走って行きたい」という感想で、方向性が定まった様子でした。これからそのワクワク感をどう具体化していけるか、期待が膨らみます。
(記事:藤井 大地)
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